偏光計測研究会について
応用物理学会分科会日本光学会「偏光計測・制御技術研究グループ」が2010年4月1日付けで設立されました.本研究グループは,エリプソメトリーやポラリメトリーに代表される偏光応用の計測
・制御・解析技術に関する議論・情報交換を通じて,我が国における本技術領域の活性化とレベルの向上を志向しております.
近年,偏光計測・制御の基礎技術が飛躍的に進歩し,その応用分野も急速に拡大しています.例えば,エリプソメトリーは,半導体や光学薄膜などの精密計測に加え,
有機デバイス,バイオサイエンス,太陽電池などの研究開発や評価に積極的に使われるようになりました.
また,ポラリメトリーは,光デバイスの精密検査から生体計測,
コンピュータビジョンに至るまで,幅広い応用が開拓されつつあります.私たちは,分野横断的な議論の場として,2007年11月に任意団体「偏光計測研究会」を立ち上げ,
年2回の研究会を中心に活動してきました.幸いにも開催の度に参加者数が増え続け,学界および産業界で広く認知されるようになってきました.
この度,日本光学会「偏光計測・制御技術研究グループ」として公的な立場で再出発するにあたり,本研究グループを,学術,産業の枠を超えた討論の場,
応用分野を問わない”偏光”をキーワードにした情報交換の場として,充実させていきたいと考えております.
偏光計測・制御技術研究グループ代表 大谷 幸利(宇都宮大学工学部教授)