2007年11月に東北大学の山本正樹先生の呼びかけでスタートした偏光計測研究会は,第6回を数えるに至りました.東日本大震災は,日本の状況を激変させてしまいました.研究グループは,5月に宇都宮で偏光計測研究会を開催すると年度計画を立てていましたが,このような状況で,本当に研究会を開催すべきかいろいろ議論しました.このような中で,幸いにも偏光の世界的な研究者であるラセル・チップマン教授が,宇都宮に来ていただけることになりました.午前中にチュートリアルとして「マルチスペクトル・イメージング偏光計」の御講演をおねがいしています.こんな機会は,滅多にありません.是非,多くの偏光研究・技術者の皆さん,特に,若い研究者の皆さんにお集まりいただき,日本の(世界の)偏光研究の将来を議論できればと思っています.午後の一般講演は7件で,そのうち話題提供として地元の宇都宮からキヤノンの稲さんによる「偏光を利用した計測系・事例紹介:半導体露光装置のウエハ用アライメント計測系」の御講演をおねがいしています.我々,偏光科学,偏光工学の技術が,新しい科学の芽となり,復興に少しでも貢献できることを願ってやみません.講演会後は,宇都宮大学に3年前にできたオプティクス教育研究センターの見学会を用意いたしました.宇都宮には,日本の多くの光産業が宇都宮に集まっています.産学官が一体となって光研究の拠点形成を整備しています.多くの皆様の参加と今後の偏光計測研究会へのご意見を賜れば幸いです.なお,参加申込は,最後の申込書にご記入の上,できるだけ事前にお申し込み戴けますと幸いです.懇親会に参加ご希望の方も一緒にご記入ください.
- 日時: 2011年5月20日(金)10:30〜17:00
- 場所: 宇都宮大学オプティクス教育研究センター 4階コラボレーションルーム(陽東キャンパス内)
- アクセス: 宇都宮駅〜バスまたはタクシー
(東京駅から東北新幹線で1時間,宇都宮線経由で2時間)
詳しくはHPをご覧下さい - 参加費: 無料
- 参加登録:参加希望の方は下記参加票を宇都宮大学CORE 大谷 幸利宛(otani@cc.utsunomiya-u.ac.jp, 全角"@"を半角"@"に変更して下さい)お送り下さい。
==========================================================
第6回偏光研究会参加申込書
●ご氏名:( )
●ご所属:( )
==========================================================
懇親会に参加希望
(場所(宇都宮駅周辺),参加費(有料)はあらためてご連絡します)
5月20日の懇親会に
ご出席 ご欠席
========================================================== - 懇親会:研究会後懇親会を催します。詳細が決まり次第ご案内致します。
プログラム
- 10:30-10:40
開会挨拶
宇都宮大学 オプティクス教育研究センター 大谷 幸利
- チュートリアル. 10:40-12:00
MSPI and other Polarimeters
Univ.of Arizona, College of Optical Sciences, Prof. Russell Chipman
The Multispectral Polarimetric Imager is a prototype polarimeter optimized for the measurement of aerosols in the atmosphere from space. A new UV imaging Mueller matrix polarimeter will also be described. New method polarization ray tracing program, Polaris-M has been developed for polarimeter simulation and other applications.
*Russell Chipman* is a Professor of Optical Sciences at the University of Arizona, Tucson AZ. He runs the Polarization Laboratory which performs measurements and simulations of polarization elements, liquid crystals, and polarization aberrations. He received his BS from MIT and Ph. D. in Optical Science from the University of Arizona. Prof. Chipman is a Fellow of SPIE and OSA. In 2007, he received SPIE's G. G. Stokes Award for Polarization. - 12:00-13:00
昼食
- 話題提供. 13:00-13:40
偏光を利用した計測系・事例紹介 半導体露光装置のウエハ用アライメント計測系
キヤノン 稲秀樹,鈴木章義
- 1. 13:40-14:00
植物葉による散乱光の偏光分布特性
山梨大学大学院 金 蓮花
- 2. 14:00-14:20 [話題提供]
PLZTの全偏光特性の電圧依存性
徳島大学 水谷 康弘
- 3. 14:20-14:40
高精度、分光、画像偏光測定例の紹介
東京インスツルメンツ 島田 竜太郎
- 4. 14:40-15:00
偏光イメージングカメラを用いた位相シフト法による移動計測
宇都宮大学 喜入 朋宏
- 5. 15:00-15:20
High-precision characterization of textured a-Si:H/c-Si heterojunction solar cell structures by spectroscopic ellipsometry (分光エリプソメトリーによるテクスチャーa-Si/c-Siヘテロ接合太陽電池構造の高精度評価)
岐阜大学 松木 伸行
- 6. 15:20-15:40
分光エリプソメトリーによるフォトドーピングの観察
筑波技術大学 村上佳久
- 15:40-15:50
クロージングリマークス
日本光学会・偏光計測制御グループ代表 川畑州一(東京工芸大学)
- 16:00-17:00
宇都宮大学 オプティクス教育研究センター見学
- 17:30-19:30
宇都宮駅周辺で懇親会(詳細は追ってご連絡いたします)
問い合わせ先:宇都宮大学CORE 大谷 幸利